医薬経済オンライン

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後発品への置き換えで卸が「本音」

急激なスピードアップに「追いつけない」

(株)薬新 井高恭彦

2013年3月15日号

中医協薬価専門部会に臨む吉村氏 医薬品卸が「本音」を語り出した。「先発品と後発品の薬価改定方式が同じでいいのか」。2月27日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会で、吉村恭彰専門委員(アステム社長)が疑問を投げかけた。後発品への置き換えが、今後、さらに加速度的に進み、長期収載品の薬価が下がり続けると、卸経営は大打撃を受ける──そう危惧しての発言だった。後発品の使用促進と長期収載品の薬価叩きは、卸各社を経営面で着実に追い込んでいる。今後、施策を継続するに際して、医薬品供給に与える影響も重要な検討課題になるだろう。  周知の通り、厚生労働省は今、後発品の使用促進について新たな数値目標を検討している。07年に設定した数値目標は、12年度末までに数量ベースで全市場の30%以上、置き換え可能な市場の50%以上だが、3月で期限が切れる。そこで13年度から始める新たな... 中医協薬価専門部会に臨む吉村氏 医薬品卸が「本音」を語り出した。「先発品と後発品の薬価改定方式が同じでいいのか」。2月27日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会で、吉村恭彰専門委員(アステム社長)が疑問を投げかけた。後発品への置き換えが、今後、さらに加速度的に進み、長期収載品の薬価が下がり続けると、卸経営は大打撃を受ける──そう危惧しての発言だった。後発品の使用促進と長期収載品の薬価叩きは、卸各社を経営面で着実に追い込んでいる。今後、施策を継続するに際して、医薬品供給に与える影響も重要な検討課題になるだろう。  周知の通り、厚生労働省は今、後発品の使用促進について新たな数値目標を検討している。07年に設定した数値目標は、12年度末までに数量ベースで全市場の30%以上、置き換え可能な市場の50%以上だが、3月で期限が切れる。そこで13年度から始める新たな数値

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