医薬経済オンライン

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閉塞感漂う「生活者の味方」大正製薬

ネット販売とスイッチ「エパデール」が頭痛の種に

2013年3月15日号

 21世紀の世、今さら上原正吉の時代でもないことは重々承知のうえで、彼が生きていたらこの局面でどう動いただろうか、という興味が尽きない。OTC薬のネット販売を事実上認めた1月の最高裁判決以降、OTC薬の販売と安全性のあり方を巡る議論は百家争鳴とはならず、どこか、奥歯にものが挟まった物言いをするメーカー関係者ばかりが目立っている。  それはOTC薬の最大手であり、業界の盟主を自負してきた大正製薬ホールディングスも例外ではない。だからこそ、「if」の世界をシミュレーションしたくなる。  一昨年10月に発足した持ち株会社を率いる3代目・上原明会長兼社長は、メディアとのインタビューでOTC薬を「通信販売する考えは持っていない」と言い切っている。同業の小林製薬がやはり1月、流通側の“圧力”によってOTC薬のネット販売を4ヵ月で中止せざるを得なくなった記憶も生...  21世紀の世、今さら上原正吉の時代でもないことは重々承知のうえで、彼が生きていたらこの局面でどう動いただろうか、という興味が尽きない。OTC薬のネット販売を事実上認めた1月の最高裁判決以降、OTC薬の販売と安全性のあり方を巡る議論は百家争鳴とはならず、どこか、奥歯にものが挟まった物言いをするメーカー関係者ばかりが目立っている。  それはOTC薬の最大手であり、業界の盟主を自負してきた大正製薬ホールディングスも例外ではない。だからこそ、「if」の世界をシミュレーションしたくなる。  一昨年10月に発足した持ち株会社を率いる3代目・上原明会長兼社長は、メディアとのインタビューでOTC薬を「通信販売する考えは持っていない」と言い切っている。同業の小林製薬がやはり1月、流通側の“圧力”によってOTC薬のネット販売を4ヵ月で中止せざるを得なくなった記憶も生々

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