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世界の医薬品業界

日米より「ずっと安い」欧州の薬価

医薬評論家 五條正也

2013年3月15日号

 エーザイは3月8日、ドイツのGBA(連邦合同委員会、薬事制度の最高決定機関)が同社の部分てんかん発作併用療法薬「ファイコンパ」(一般名ペランパネル、ドイツでは昨年9月上市)について、「GBAが規定した2つの医薬品と比べて付加的便益を証明していない」と判断したことに愕然としている、と述べたプレスリリースを公表した(英文から筆者訳)。  GBAの指定したラモトリギンとの方法論的にも十分耐え得る比較分析評価を提出し、GBAのアドバイスに従って、公表されているラモトリギンの臨床試験結果との間接的比較分析も行っており、「評価プロセスが付加価値の反映に失敗した明確な事例だ」とも述べている。  日本の感覚からすれば、監督当局の決定に対して直接的でかなり〝過激な〟感想かもしれないが、GBAや医療経済評価機関のIQWiGの最近の評価は、研究開発型メーカーにと...  エーザイは3月8日、ドイツのGBA(連邦合同委員会、薬事制度の最高決定機関)が同社の部分てんかん発作併用療法薬「ファイコンパ」(一般名ペランパネル、ドイツでは昨年9月上市)について、「GBAが規定した2つの医薬品と比べて付加的便益を証明していない」と判断したことに愕然としている、と述べたプレスリリースを公表した(英文から筆者訳)。  GBAの指定したラモトリギンとの方法論的にも十分耐え得る比較分析評価を提出し、GBAのアドバイスに従って、公表されているラモトリギンの臨床試験結果との間接的比較分析も行っており、「評価プロセスが付加価値の反映に失敗した明確な事例だ」とも述べている。  日本の感覚からすれば、監督当局の決定に対して直接的でかなり〝過激な〟感想かもしれないが、GBAや医療経済評価機関のIQWiGの最近の評価は、研究開発型メーカーにとっ

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