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海外時報

新薬評価で立ちはだかるドイツ

QALYは廃棄すべきか、HTA最適化の「解」とは①

2013年3月15日号

 医療技術評価(HTA)の専門用語である「質調整生存年」(QALY)が1月末、BBC、デイリー・メール、インデペンデントなど英国一般メディアの注目を集めた。  QALYは「医学的な判断形成に有効ではない」「一貫性を欠き、歪められた結果を生む」「欧州各国はNICE(国立医療技術評価機構)に倣うな」││HTAの方法論を共同研究する欧州の6大学・研究機関の挑発的な発表に、高額という理由で新薬のアクセスを奪う状況に苦慮してきた英国が鋭く反応した。  新薬の市場アクセスを早めようというEUを通じた態勢の模索と併せ、HTAの欧州ネットワーク整備・標準化をにらむ欧州委員会は、ECHOUTCOMEと呼ばれるコンソーシアムに3年間で100万ユーロの研究費を拠出している。ブラッセルで催された研究会では、その結論要旨が説明された(最終報告は年末)。  生存年数を生活の...  医療技術評価(HTA)の専門用語である「質調整生存年」(QALY)が1月末、BBC、デイリー・メール、インデペンデントなど英国一般メディアの注目を集めた。  QALYは「医学的な判断形成に有効ではない」「一貫性を欠き、歪められた結果を生む」「欧州各国はNICE(国立医療技術評価機構)に倣うな」││HTAの方法論を共同研究する欧州の6大学・研究機関の挑発的な発表に、高額という理由で新薬のアクセスを奪う状況に苦慮してきた英国が鋭く反応した。  新薬の市場アクセスを早めようというEUを通じた態勢の模索と併せ、HTAの欧州ネットワーク整備・標準化をにらむ欧州委員会は、ECHOUTCOMEと呼ばれるコンソーシアムに3年間で100万ユーロの研究費を拠出している。ブラッセルで催された研究会では、その結論要旨が説明された(最終報告は年末)。  生存年数を生活の質(

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