医薬経済オンライン

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崩れるライフライン

2013年3月15日号

[南海トラフ巨大地震—被害想定図—] PDFはこちら  負傷した被災者への救急医療。その医療を守っていくのに不可欠なのは、電気、ガソリン、通信だ。電気がなければ透析医療患者を守ることも、手術に必要な医療機器を動かすこともできない。ガソリンは自家発電機の動力源であり、医薬品を医療機関に運ぶための生命線だ。通信は被災地が孤立することを防ぐことにつながる。  震度6弱以上、津波高3メートル以上の影響市町村に立っている発電所は、全国に151ヵ所ある。とくに主力である火力発電所が84ヵ所と半数以上を占め、そして、そのほとんどが沿岸部に設置されている。  火力発電所には津波と液状化による被害の恐れがある。  東日本大震災では、東京電力の広野、常陸那珂、鹿島の3つの火力発電所が津波と液状化で損傷した。復旧までに要した時間は、鹿島は1ヵ月、常陸那珂が1〜2ヵ月、広野に至って... [南海トラフ巨大地震—被害想定図—] PDFはこちら  負傷した被災者への救急医療。その医療を守っていくのに不可欠なのは、電気、ガソリン、通信だ。電気がなければ透析医療患者を守ることも、手術に必要な医療機器を動かすこともできない。ガソリンは自家発電機の動力源であり、医薬品を医療機関に運ぶための生命線だ。通信は被災地が孤立することを防ぐことにつながる。  震度6弱以上、津波高3メートル以上の影響市町村に立っている発電所は、全国に151ヵ所ある。とくに主力である火力発電所が84ヵ所と半数以上を占め、そして、そのほとんどが沿岸部に設置されている。  火力発電所には津波と液状化による被害の恐れがある。  東日本大震災では、東京電力の広野、常陸那珂、鹿島の3つの火力発電所が津波と液状化で損傷した。復旧までに要した時間は、鹿島は1ヵ月、常陸那珂が1〜2ヵ月、広野に至っては4

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