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複合型の医療

2013年3月15日号

 約32万人の死者を出す南海トラフ巨大地震だが、負傷者だけでも約62万人に達すると試算されている。このうち建物の倒壊などで自力での脱出が困難な負傷者は約31万1000人、津波被害による要救助者は約2万9000人もいる。  東日本大震災での負傷者は6135人(13年2月20日現在、警察庁)。南海トラフ地震はその100倍だ。そして、東日本大震災の前では、戦後最大の被害をもたらした95年1月の阪神・淡路大震災でも4万3792人だから15倍の規模だ。  南海トラフ地震では、救助した自力脱出困難者には阪神・淡路大震災と同様の超急性期医療が求められると同時に、津波で流された治療薬を求める慢性疾患医療の両方が必要になる。この「複合型の医療」に医療機関は立ち向かわなければならない。  2つのデータがある。○1月17日23時45分、負傷者4314人。○3月14日10時30分、負傷者2151人。  前者が阪神・淡路大震災...  約32万人の死者を出す南海トラフ巨大地震だが、負傷者だけでも約62万人に達すると試算されている。このうち建物の倒壊などで自力での脱出が困難な負傷者は約31万1000人、津波被害による要救助者は約2万9000人もいる。  東日本大震災での負傷者は6135人(13年2月20日現在、警察庁)。南海トラフ地震はその100倍だ。そして、東日本大震災の前では、戦後最大の被害をもたらした95年1月の阪神・淡路大震災でも4万3792人だから15倍の規模だ。  南海トラフ地震では、救助した自力脱出困難者には阪神・淡路大震災と同様の超急性期医療が求められると同時に、津波で流された治療薬を求める慢性疾患医療の両方が必要になる。この「複合型の医療」に医療機関は立ち向かわなければならない。  2つのデータがある。○1月17日23時45分、負傷者4314人。○3月14日10時30分、負傷者2151人。  前者が阪神・淡路大震災が

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