医薬経済オンライン

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メーカー物流の盲点

2013年3月15日号

 医療機関が阪神・淡路、東日本大震災の複合型医療に立ち向かっている時、卸は要となる医薬品の供給を担う。しかし、その卸の努力でもどうしようもない問題点もある。  医薬品は、メーカーの製造工場で生産→医薬品卸の物流センターに配送→各医療機関の経路をたどる。だが、メーカーの工場が被災することになったらどうなるのか。生産はされても医薬品卸の物流センターに配送できるのか。  製薬工場は精密機械が多い。東日本大震災のときは、医薬経済社の調査でも28工場が一時生産停止に追い込まれた。例えば、震度6弱だったあすか製薬の福島県いわき工場は、代替薬のない甲状腺ホルモン製剤「チラーヂンS」の生産停止に追い込まれた。復旧するのに3ヵ月以上かかった。  厚生労働省は東日本大震災の影響で、「市場在庫が約1ヵ月分はあるため、品薄という情報に過度に引っ張られて買い込みが起こるこ...  医療機関が阪神・淡路、東日本大震災の複合型医療に立ち向かっている時、卸は要となる医薬品の供給を担う。しかし、その卸の努力でもどうしようもない問題点もある。  医薬品は、メーカーの製造工場で生産→医薬品卸の物流センターに配送→各医療機関の経路をたどる。だが、メーカーの工場が被災することになったらどうなるのか。生産はされても医薬品卸の物流センターに配送できるのか。  製薬工場は精密機械が多い。東日本大震災のときは、医薬経済社の調査でも28工場が一時生産停止に追い込まれた。例えば、震度6弱だったあすか製薬の福島県いわき工場は、代替薬のない甲状腺ホルモン製剤「チラーヂンS」の生産停止に追い込まれた。復旧するのに3ヵ月以上かかった。  厚生労働省は東日本大震災の影響で、「市場在庫が約1ヵ月分はあるため、品薄という情報に過度に引っ張られて買い込みが起こること

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