医薬経済オンライン

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払拭できぬ通信の「途絶」

2013年3月15日号

 携帯電話も固定電話もつながらない。停電してパソコンが起動できない。医療の最前線を担う病院がどうやって自治体と連絡を取るのか。薬をどうやって調達したらよいのか。現状を探ると、課題は多い。  震災時の通信の途絶には大きく3つのケースが考えられる。まずは携帯電話や固定電話を大勢が一斉に使おうとすることで通信量が跳ね上がり、つながりにくくなる「輻輳(ふくそう)」だ。この状態が続くと、警察や消防の緊急電話にまで影響が出るため、NTTドコモやNTTなどの通信事業者は発信規制をかける。  東日本大震災の時は、携帯電話の断続的な発信規制が数日間続いた地域もあった。南海トラフ巨大地震の被災規模を考えると、こうした状況が「全国的に生じる可能性が高い」(NTTドコモ広報部)という。  2つめは「停電」による途絶である。携帯電話の基地局は予備電源を備えてはいるが...  携帯電話も固定電話もつながらない。停電してパソコンが起動できない。医療の最前線を担う病院がどうやって自治体と連絡を取るのか。薬をどうやって調達したらよいのか。現状を探ると、課題は多い。  震災時の通信の途絶には大きく3つのケースが考えられる。まずは携帯電話や固定電話を大勢が一斉に使おうとすることで通信量が跳ね上がり、つながりにくくなる「輻輳(ふくそう)」だ。この状態が続くと、警察や消防の緊急電話にまで影響が出るため、NTTドコモやNTTなどの通信事業者は発信規制をかける。  東日本大震災の時は、携帯電話の断続的な発信規制が数日間続いた地域もあった。南海トラフ巨大地震の被災規模を考えると、こうした状況が「全国的に生じる可能性が高い」(NTTドコモ広報部)という。  2つめは「停電」による途絶である。携帯電話の基地局は予備電源を備えてはいるが、持

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