医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「港」がガソリン不足の鍵

2013年3月15日号

 東日本大震災が起きたとき、被災地のガソリンスタンドに車の行列ができた。たった10リットルのガソリンを手に入れるために、夜明け前から車で待つ。そんな光景が被災地の各地で見られた。  災害時、水や食料と同様に重要なのがガソリンだ。被災地に食料や衣類、そして医薬品を送るにも、まずガソリンがなければ輸送車が走らない。このため南海トラフ巨大地震が起きた場合も、ガソリンを確保することが医薬品供給の前提になる。  災害時にガソリン不足が起きる原因はいくつかある。まず考えられるのが海外からタンカーで運ばれた原油を精製し、ガソリンや重油、灯油などの石油製品(燃料油)にする「製油所」の被災だ。製油所は全国に26ヵ所あり、東日本大震災では東北・関東の製油所6ヵ所が揺れや津波の被害を受けた。特に仙台製油所(JX日鉱日石エネルギー)は津波に加えて、陸上出荷設備で火災...  東日本大震災が起きたとき、被災地のガソリンスタンドに車の行列ができた。たった10リットルのガソリンを手に入れるために、夜明け前から車で待つ。そんな光景が被災地の各地で見られた。  災害時、水や食料と同様に重要なのがガソリンだ。被災地に食料や衣類、そして医薬品を送るにも、まずガソリンがなければ輸送車が走らない。このため南海トラフ巨大地震が起きた場合も、ガソリンを確保することが医薬品供給の前提になる。  災害時にガソリン不足が起きる原因はいくつかある。まず考えられるのが海外からタンカーで運ばれた原油を精製し、ガソリンや重油、灯油などの石油製品(燃料油)にする「製油所」の被災だ。製油所は全国に26ヵ所あり、東日本大震災では東北・関東の製油所6ヵ所が揺れや津波の被害を受けた。特に仙台製油所(JX日鉱日石エネルギー)は津波に加えて、陸上出荷設備で火災が

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence