医薬経済オンライン

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供給の要「卸」の命綱

2013年3月15日号

 医薬品卸の守るべき本分は、安定供給だ。大震災の発生時には、その重要性は、さらに増す。あるべき医薬品がそこにあれば、命は助かる。反対に万が一、医薬品がそこになければ、助からない。卸の供給が、患者の命をつなぐ。それだけに、震災に対する卸の備えが、問われている。  東日本大震災では、犠牲者の死因の90%以上が溺死だった。そして人間の営みとともに、医薬品も流された。2週間以上の長期処方を受け、自宅に蓄えていた被災者の慢性疾患治療薬もそうだ。自ずと被災地の医療機関からは、慢性疾患治療薬や、低体温症に使う輸液製剤など卸への供給依頼が急増した。発災直後は通信事情が壊滅的となった。報道も含めて情報が錯綜し、たちまち被災地では「医薬品不足」が蔓延した。  災害拠点病院となる医療機関や調剤薬局も、情報が掴めない。東日本大震災では、メーカー、卸、納入先の川上か...  医薬品卸の守るべき本分は、安定供給だ。大震災の発生時には、その重要性は、さらに増す。あるべき医薬品がそこにあれば、命は助かる。反対に万が一、医薬品がそこになければ、助からない。卸の供給が、患者の命をつなぐ。それだけに、震災に対する卸の備えが、問われている。  東日本大震災では、犠牲者の死因の90%以上が溺死だった。そして人間の営みとともに、医薬品も流された。2週間以上の長期処方を受け、自宅に蓄えていた被災者の慢性疾患治療薬もそうだ。自ずと被災地の医療機関からは、慢性疾患治療薬や、低体温症に使う輸液製剤など卸への供給依頼が急増した。発災直後は通信事情が壊滅的となった。報道も含めて情報が錯綜し、たちまち被災地では「医薬品不足」が蔓延した。  災害拠点病院となる医療機関や調剤薬局も、情報が掴めない。東日本大震災では、メーカー、卸、納入先の川上から川

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