医薬経済オンライン

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15万人の透析患者の行方

2013年3月15日号

 南海トラフ巨大地震が発生した場合、すぐに対応が必要となるのが人工透析の患者だ。東日本大震災では、岩手、宮城、福島の3県だけで約1万2000人の透析患者が住んでいた(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況」より)。南海トラフ地震では、同様の規模の被害が17都府県で想定され、そこには15万5000人の透析患者が居住している。  これは全国の透析患者約30万人の半分を占める割合で、東日本大震災の10倍以上となる透析患者に影響が及ぶことになる。  災害時、透析患者が津波や家屋の倒壊、火災などで負傷しなかったとしても、透析患者は透析を受けることができなければ命に関わる。人工透析は、慢性腎不全の治療のひとつで、腎臓に代わり透析器を通して血液中の老廃物を排泄し、水分、電解質などを調整する。日本では「血液透析」という治療法が主流で、患者は週3回通院して1回4〜5時間の透...  南海トラフ巨大地震が発生した場合、すぐに対応が必要となるのが人工透析の患者だ。東日本大震災では、岩手、宮城、福島の3県だけで約1万2000人の透析患者が住んでいた(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況」より)。南海トラフ地震では、同様の規模の被害が17都府県で想定され、そこには15万5000人の透析患者が居住している。  これは全国の透析患者約30万人の半分を占める割合で、東日本大震災の10倍以上となる透析患者に影響が及ぶことになる。  災害時、透析患者が津波や家屋の倒壊、火災などで負傷しなかったとしても、透析患者は透析を受けることができなければ命に関わる。人工透析は、慢性腎不全の治療のひとつで、腎臓に代わり透析器を通して血液中の老廃物を排泄し、水分、電解質などを調整する。日本では「血液透析」という治療法が主流で、患者は週3回通院して1回4〜5時間の透析

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