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地域医療充実こそ日本復興のカギ

保健医療経営大学学長 橋爪章

2013年3月1日号

 当大学は福岡県の有明医療圏に位置している。有明医療圏は1人あたり医療費(国保と後期高齢者医療)が37万円超の全国有数の高額医療費医療圏で、人口の年齢構成の相違分を補正した「地域差指数」(表1)(全国平均1.000)は全国349医療圏のうち8番目の1.228だ。有明医療圏の人々は全国平均より22.8%も余計に医療費を使っていることになる。 有明医療圏は、大牟田市(人口12万人、平均年齢50.3歳)、柳川市(7万人、47.4歳)、みやま市(4万人、50.2歳)の3市(計23万人)で構成される。大牟田市の「地域差指数」は、1.261と全国1723市町村で36位、柳川市は1.207で80位、みやま市は1.170で129位だ。大牟田市は全国平均より26%も余計に医療費を使っている。 有明医療圏の医療費が高いのは医療提供体制の過剰が原因だ。人口10万人対病床数は全国平均1375床に対し、2752床と密度は倍。人口10万対医師数...  当大学は福岡県の有明医療圏に位置している。有明医療圏は1人あたり医療費(国保と後期高齢者医療)が37万円超の全国有数の高額医療費医療圏で、人口の年齢構成の相違分を補正した「地域差指数」(表1)(全国平均1.000)は全国349医療圏のうち8番目の1.228だ。有明医療圏の人々は全国平均より22.8%も余計に医療費を使っていることになる。 有明医療圏は、大牟田市(人口12万人、平均年齢50.3歳)、柳川市(7万人、47.4歳)、みやま市(4万人、50.2歳)の3市(計23万人)で構成される。大牟田市の「地域差指数」は、1.261と全国1723市町村で36位、柳川市は1.207で80位、みやま市は1.170で129位だ。大牟田市は全国平均より26%も余計に医療費を使っている。 有明医療圏の医療費が高いのは医療提供体制の過剰が原因だ。人口10万人対病床数は全国平均1375床に対し、2752床と密度は倍。人口10万対医師数も

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