医薬経済オンライン

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正念場を迎えた「SCM」構築

製・配・販連携は物流の全体最適で

第24回

2013年3月1日号

 11年5月に発足した製・配・販連携協議会は、日本の多段階流通に適したSCM(サプライチェーンマネジメント)の可能性を探っている。日本版SCMが確立できなければ、店舗運営や物流コストの面で、流通外資に伍して事業を展開するのが難しいと言われているからだ。というのも、日本の消費財流通は、長年、メーカーと小売業の間でチャネル支配を巡る主導権争いが繰り返され、その都度、卸売業が日本版SCMの調整役を果たさざるを得なかった。  例えば、バブル崩壊後の流通業。カテゴリーキラーの台頭に伴って、GMS(総合スーパー)は店内作業の省力化と価格訴求の強化を図るために、カテゴリー別配送や多頻度・少量納品を取引先に依頼するようになった。その結果、メーカーの特約店として帳合だけで事業を展開してきた卸は、単にモノを運び売掛金を回収するだけではなく、配送ルートや配送車両...  11年5月に発足した製・配・販連携協議会は、日本の多段階流通に適したSCM(サプライチェーンマネジメント)の可能性を探っている。日本版SCMが確立できなければ、店舗運営や物流コストの面で、流通外資に伍して事業を展開するのが難しいと言われているからだ。というのも、日本の消費財流通は、長年、メーカーと小売業の間でチャネル支配を巡る主導権争いが繰り返され、その都度、卸売業が日本版SCMの調整役を果たさざるを得なかった。  例えば、バブル崩壊後の流通業。カテゴリーキラーの台頭に伴って、GMS(総合スーパー)は店内作業の省力化と価格訴求の強化を図るために、カテゴリー別配送や多頻度・少量納品を取引先に依頼するようになった。その結果、メーカーの特約店として帳合だけで事業を展開してきた卸は、単にモノを運び売掛金を回収するだけではなく、配送ルートや配送車両の

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