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海外時報

「失敗の遅れ」が押し上げる開発コスト

被験者確保は旧態依然、改革に必要な人材も不足

2013年3月1日号

 新薬開発に要する費用はこの10年間に5億ドル増えて、平均15.06億ドル(11年)に達した。開発期間こそ横ばいだったが、臨床試験患者1人あたりの費用と参加患者数の増加、開発成功率の低下が総費用を押し上げる主たる要素になっている。  これは、製薬業界をスポンサーに医療・薬剤経済学研究を幅広く手がける英オフィス・オブ・ヘルス・エコノミクス(OHE)が1月末に発表した「新薬のR&D(研究開発)費用」(日付は12年12月)の結論である。大手16社が97〜99年に臨床研究に入った全プロジェクトの成功率、毒性試験に進んだ217プロジェクトの費用など、独自の調査結果を集約して分析した。  R&D費用推計の教科書になっているJ・ディマーシ(米タフツ大学医薬品開発研究センター)らの03年研究は、新薬開発コストは00年当時で8億ドルと見積もった。11年のドル価格に揃えると10.31億ドルであ...  新薬開発に要する費用はこの10年間に5億ドル増えて、平均15.06億ドル(11年)に達した。開発期間こそ横ばいだったが、臨床試験患者1人あたりの費用と参加患者数の増加、開発成功率の低下が総費用を押し上げる主たる要素になっている。  これは、製薬業界をスポンサーに医療・薬剤経済学研究を幅広く手がける英オフィス・オブ・ヘルス・エコノミクス(OHE)が1月末に発表した「新薬のR&D(研究開発)費用」(日付は12年12月)の結論である。大手16社が97〜99年に臨床研究に入った全プロジェクトの成功率、毒性試験に進んだ217プロジェクトの費用など、独自の調査結果を集約して分析した。  R&D費用推計の教科書になっているJ・ディマーシ(米タフツ大学医薬品開発研究センター)らの03年研究は、新薬開発コストは00年当時で8億ドルと見積もった。11年のドル価格に揃えると10.31億ドルである。

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