医薬経済オンライン

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少数派経済観測

中国経済は危機寸前

第11回

国際エコノミスト 今井澂

2013年3月1日号

 12年、中国経済は前年比7.8%成長を遂げ、13年は8.2%へ伸び率は上昇する。これが先般発表されたIMFの予測で、大多数のエコノミストやマスコミはこの見方に立っている。 私はへそ曲がりの少数派なので、実際はゼロ成長だったのでは、と考えている。 ご説明しよう。12年は3月に温家宝氏に代わって国務総理になる李克強が今から6年前に北京駐在の米国大使に「私は中国のGDP統計は信用しない」と述べた。理由は「あれは各地方自治体の報告を合計しただけ。地方の首長は自分の党中央による評価を悪くしたくないからいい数字しか出ない」。 では、どんな数字を信用したらいいのか。トーマス米国大使が聞くと「鉄道貨物の輸送トン数。各路線からの報告なので、ウソがない」。ほかには銀行からの中長期貸出と電力消費だ。 こんなマル秘がらみの発言が、例のウィキリークスでバレてしまった。今では...  12年、中国経済は前年比7.8%成長を遂げ、13年は8.2%へ伸び率は上昇する。これが先般発表されたIMFの予測で、大多数のエコノミストやマスコミはこの見方に立っている。 私はへそ曲がりの少数派なので、実際はゼロ成長だったのでは、と考えている。 ご説明しよう。12年は3月に温家宝氏に代わって国務総理になる李克強が今から6年前に北京駐在の米国大使に「私は中国のGDP統計は信用しない」と述べた。理由は「あれは各地方自治体の報告を合計しただけ。地方の首長は自分の党中央による評価を悪くしたくないからいい数字しか出ない」。 では、どんな数字を信用したらいいのか。トーマス米国大使が聞くと「鉄道貨物の輸送トン数。各路線からの報告なので、ウソがない」。ほかには銀行からの中長期貸出と電力消費だ。 こんなマル秘がらみの発言が、例のウィキリークスでバレてしまった。今では中国

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