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薬剤経済学

有効性比較研究をどう進めるか

第13回 研究結果を日常診療に反映させるキー(後)

2013年3月1日号

 RANDコーポレーションのJ.W.ティムビーらは、「多くの有効性比較研究(CER)が患者診療と臨床活動を変えることに失敗している5つの理由」を分析したうえで、CERの成果をより早く日常診療に反映させる処方箋を示した(ヘルス・アフェアーズ2012年10月)。  最近10年間に公表された代表的な6つのランダム化比較研究の経験を例に、企画段階から結果の集計・解釈を経て診療ガイドラインなど公式化された指針にする作業、成果をアピールして診療活動に反映されるまでをめざす全過程(図)に、日常診療への発見の移転を阻む要素は広がっている、と指摘した。  ティムビーらは、企画段階で研究の必要性を確認し、実施、集計と解釈のための原則・標準を予め整える手続きが、無用な論争を避けるのに効果的で、重要だと説いている。プロセスの透明化や完全な記録、利害対立への対応などを包含し...  RANDコーポレーションのJ.W.ティムビーらは、「多くの有効性比較研究(CER)が患者診療と臨床活動を変えることに失敗している5つの理由」を分析したうえで、CERの成果をより早く日常診療に反映させる処方箋を示した(ヘルス・アフェアーズ2012年10月)。  最近10年間に公表された代表的な6つのランダム化比較研究の経験を例に、企画段階から結果の集計・解釈を経て診療ガイドラインなど公式化された指針にする作業、成果をアピールして診療活動に反映されるまでをめざす全過程(図)に、日常診療への発見の移転を阻む要素は広がっている、と指摘した。  ティムビーらは、企画段階で研究の必要性を確認し、実施、集計と解釈のための原則・標準を予め整える手続きが、無用な論争を避けるのに効果的で、重要だと説いている。プロセスの透明化や完全な記録、利害対立への対応などを包含した

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