医薬経済オンライン

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OUTLOOK・欧米のMR事情

がん専門医もMR訪問を制限

第280回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人

2013年3月1日号

 米国では、抗がん剤の新製品が増え、製薬各社は新製品発売に向け、抗がん剤専門MRを育成し、万全の態勢を整えつつある。だが、市場では問題が起きている。多くのがん専門医がMRとの面会時間を制限し始めているというのだ。 米ZSアソシエイト社の12年アクセスモニターによると、約61%のがん専門医がMRとの面会に関して、中程度から厳格レベルの制限を課しているという。つまり、39%の医師しか自由に面会できないのだ。調査では、20種の専門医のうち、がん専門医が最も厳しい制限を課しているという。例えば、循環器医は47%、プライマリケア医は38%が制限している。 抗がん剤は世界で最も急成長している市場であり、11年の世界の医薬品市場の10%のシェアを占める。今後開発される新薬パイプラインも1000種類以上あるとされ、他領域の新薬候補品の数に比べ2倍近くとされる。「がん専門MR...  米国では、抗がん剤の新製品が増え、製薬各社は新製品発売に向け、抗がん剤専門MRを育成し、万全の態勢を整えつつある。だが、市場では問題が起きている。多くのがん専門医がMRとの面会時間を制限し始めているというのだ。 米ZSアソシエイト社の12年アクセスモニターによると、約61%のがん専門医がMRとの面会に関して、中程度から厳格レベルの制限を課しているという。つまり、39%の医師しか自由に面会できないのだ。調査では、20種の専門医のうち、がん専門医が最も厳しい制限を課しているという。例えば、循環器医は47%、プライマリケア医は38%が制限している。 抗がん剤は世界で最も急成長している市場であり、11年の世界の医薬品市場の10%のシェアを占める。今後開発される新薬パイプラインも1000種類以上あるとされ、他領域の新薬候補品の数に比べ2倍近くとされる。「がん専門MRは

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