眺望「医薬街道」
もうひとつの流通改善「バーコード表示」
近藤正觀
2013年3月1日号
医療事故防止のため、厚生労働省医政局経済課と医薬食品局安全対策課の連名で、12年6月29日に「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要領」の一部改正が通知された。これを受け、15年7月からは、錠剤やカプセル剤のPTP包装シート、バラ包装の瓶、散剤の分包、外用剤の瓶やチューブなど、薬剤が患者に投与・使用される段階で適正使用が確認できる、調剤包装単位のバーコード表示製品が流通することになっている。 医療用医薬品の流通改善に関する懇談会(流改懇)では総価山買いや価格未妥結の長期化などにどうしても目が行ってしまうが、医療安全の観点からは「調剤包装単位バーコード」の表示こそが有効なものとなるに違いない。 従前のバーコード表示は「販売包装単位」や「元梱包装単位」で実施されてきた。なかでもトレーサビリティ(追跡機能)の観点から、特定生物由来製品・生物由来製品...
医療事故防止のため、厚生労働省医政局経済課と医薬食品局安全対策課の連名で、12年6月29日に「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要領」の一部改正が通知された。これを受け、15年7月からは、錠剤やカプセル剤のPTP包装シート、バラ包装の瓶、散剤の分包、外用剤の瓶やチューブなど、薬剤が患者に投与・使用される段階で適正使用が確認できる、調剤包装単位のバーコード表示製品が流通することになっている。 医療用医薬品の流通改善に関する懇談会(流改懇)では総価山買いや価格未妥結の長期化などにどうしても目が行ってしまうが、医療安全の観点からは「調剤包装単位バーコード」の表示こそが有効なものとなるに違いない。 従前のバーコード表示は「販売包装単位」や「元梱包装単位」で実施されてきた。なかでもトレーサビリティ(追跡機能)の観点から、特定生物由来製品・生物由来製品・注
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