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製薬企業・その現状と展望

キッセイ薬品工業 成長力強化と収益力回復への途上

—新中期計画の目標達成は難しい—

2013年3月1日号

 11〜13年度の新中期経営計画を推進しており、最終年度の13年度の連結数値目標は売上高が684億円、営業利益が82億円としている。10年度に比べて売上高は6.2%、営業利益は26.9%の増加をめざし、営業利益率は10%から12%に向上させる計画である。  初年度の11年度実績は売上高が646億1800万円、営業利益が74億6500万円だった。売上高は0.3%の増収で計画の年率2%に届かなかった。営業利益は15.5%の増益と3年間で17億円の増益計画の半分以上を達成した。営業利益率も11.6%に上昇した。ただ、営業増益の理由が研究開発費の▲20億円だったから手放しで評価できるものではない。  12年度の第3四半期累計は、売上高が▲4.2%、営業利益が10.5%増だった。売上高は全製品平均で7.1%の薬価引き下げが響いた。パーキンソン病薬「カバサール錠」販売権を12年4月にファイザーに返還したこともマイナス要因だ...  11〜13年度の新中期経営計画を推進しており、最終年度の13年度の連結数値目標は売上高が684億円、営業利益が82億円としている。10年度に比べて売上高は6.2%、営業利益は26.9%の増加をめざし、営業利益率は10%から12%に向上させる計画である。  初年度の11年度実績は売上高が646億1800万円、営業利益が74億6500万円だった。売上高は0.3%の増収で計画の年率2%に届かなかった。営業利益は15.5%の増益と3年間で17億円の増益計画の半分以上を達成した。営業利益率も11.6%に上昇した。ただ、営業増益の理由が研究開発費の▲20億円だったから手放しで評価できるものではない。  12年度の第3四半期累計は、売上高が▲4.2%、営業利益が10.5%増だった。売上高は全製品平均で7.1%の薬価引き下げが響いた。パーキンソン病薬「カバサール錠」販売権を12年4月にファイザーに返還したこともマイナス要因だっ

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