薬剤経済学
有効性比較研究をどう進めるか
第12回 研究結果を日常診療に反映させるキー(前)
2013年2月15日号
最適な治療戦略を採択する指針の提供を意図する有効性比較研究(CER)だが、現実には「科学的根拠の臨床活動を変える効果は遅い」。シンクタンクのRANDコーポレーションのJ.W.ティムビーらは、2000〜2008年に公表された代表的な6研究を点検して、競い合う治療戦略の比較結果・発見が日常診療に反映されない阻害要因を探り、克服のための具体策を論じている(「多くの有効性比較研究が患者診療と臨床活動を変えることに失敗している5つの理由」ヘルス・アフェアーズ2012年10月)。 科学的に厳密なランダム化臨床試験(SPORTのみコホート研究)、米国立衛生研究所(NIH)の陣頭指揮も含まれるが、6研究中4は報告にインパクトはなく、中・重度の心不全には内科療法より心臓再同期療法(CRT、埋込型除細動装置の有無を通じて)がいいとしたCOMPANION研究が、CRT採用を加...
最適な治療戦略を採択する指針の提供を意図する有効性比較研究(CER)だが、現実には「科学的根拠の臨床活動を変える効果は遅い」。シンクタンクのRANDコーポレーションのJ.W.ティムビーらは、2000〜2008年に公表された代表的な6研究を点検して、競い合う治療戦略の比較結果・発見が日常診療に反映されない阻害要因を探り、克服のための具体策を論じている(「多くの有効性比較研究が患者診療と臨床活動を変えることに失敗している5つの理由」ヘルス・アフェアーズ2012年10月)。 科学的に厳密なランダム化臨床試験(SPORTのみコホート研究)、米国立衛生研究所(NIH)の陣頭指揮も含まれるが、6研究中4は報告にインパクトはなく、中・重度の心不全には内科療法より心臓再同期療法(CRT、埋込型除細動装置の有無を通じて)がいいとしたCOMPANION研究が、CRT採用を加速し
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