各国のプロモーション経費の状況

ＯＵＴＬＯＯＫ・欧米のＭＲ事情

各国のプロモーション経費の状況

第279回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント（DMC）社　植田南人

2013年2月15日号

　コンサルタント会社のセジデムは、製薬会社のプロモーション経費がどのように使用されているのかに関して、国別に調査分析した最新の結果を発表した。まず驚くのは、世界全体のプロモーション経費の合計は約900億ドルで昨年とほぼ変わらなかったということだ。　地域別に米国が284億ドルで32％を占め、2位の日本は259億ドルで30％のシェア、3位がＥＵ合計の197億ドルで21％のシェアだった。日本は、売上げで約3倍以上の米国とほぼ同じくらいの大きな経費を使用しており、その額は売上げで2倍のＥＵ諸国全部を合わせたプロモーション経費を大きく上回っているのである。　経費の内訳は、各国ともＭＲのディテーリング費用が最大で、米55％、日65％、ＥＵ58％であり、日本でのＭＲ経費がいかに大きいかわかる。違いがハッキリ出るのは、2番目のチャネル費用である。米国はサンプルに21％を投入しているが... 　コンサルタント会社のセジデムは、製薬会社のプロモーション経費がどのように使用されているのかに関して、国別に調査分析した最新の結果を発表した。まず驚くのは、世界全体のプロモーション経費の合計は約900億ドルで昨年とほぼ変わらなかったということだ。　地域別に米国が284億ドルで32％を占め、2位の日本は259億ドルで30％のシェア、3位がＥＵ合計の197億ドルで21％のシェアだった。日本は、売上げで約3倍以上の米国とほぼ同じくらいの大きな経費を使用しており、その額は売上げで2倍のＥＵ諸国全部を合わせたプロモーション経費を大きく上回っているのである。　経費の内訳は、各国ともＭＲのディテーリング費用が最大で、米55％、日65％、ＥＵ58％であり、日本でのＭＲ経費がいかに大きいかわかる。違いがハッキリ出るのは、2番目のチャネル費用である。米国はサンプルに21％を投入しているが、

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