ラテン転々
ルイス・アルバレスさんに聞く1
No.33
三山喬
2013年2月15日号
来日22年のペルー人、ルイス・アルバレスさんは、日本で発行されてきたスペイン語新聞「インターナショナルプレス」の元編集長。現在は親会社「IPCワールド」で営業部長を務めている。──〝ラテン系〟というひと括りのイメージを、実際の南欧・中南米の人は認めたがりません。でも、我われから見ると、そこにはやはり共通項があり、日本人とは明らかに違う。「例えば、死生観は違いますよね。武士の切腹を、普通の南米人は理解できません。宗教で自殺が禁じられていますから、映画や小説で切腹の場面が出て来ても、感動できません。昔の合戦で、討ち取った武将の首を切ることもそう。そこに、敵将への敬意があることは、理解されていない。 こうした違いは、死に対する宗教的な感覚の違いだと思います。日本人は身内の葬式であまり泣かないでしょ?でもそれは、必ずしも日本人が『冷たい』という話...
来日22年のペルー人、ルイス・アルバレスさんは、日本で発行されてきたスペイン語新聞「インターナショナルプレス」の元編集長。現在は親会社「IPCワールド」で営業部長を務めている。──〝ラテン系〟というひと括りのイメージを、実際の南欧・中南米の人は認めたがりません。でも、我われから見ると、そこにはやはり共通項があり、日本人とは明らかに違う。「例えば、死生観は違いますよね。武士の切腹を、普通の南米人は理解できません。宗教で自殺が禁じられていますから、映画や小説で切腹の場面が出て来ても、感動できません。昔の合戦で、討ち取った武将の首を切ることもそう。そこに、敵将への敬意があることは、理解されていない。 こうした違いは、死に対する宗教的な感覚の違いだと思います。日本人は身内の葬式であまり泣かないでしょ?でもそれは、必ずしも日本人が『冷たい』という話では
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