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OBSERVER

荒川義弘・東京大学臨床研究支援センター副センター長

2013年2月1日号

 臨床研究の底上げめざす ——先日、国立大学病院臨床研究推進会議が設立後、初の総会を開きました。狙いは何でしょうか。 荒川 第一には、臨床研究がしやすくなるようインフラ整備を進めることだ。国立大病院には、基礎研究からトランスレーショナルリサーチ(TR)、希少疾患治療など先端技術の開発が課せられている。 だが、各施設が足並みを揃えなければ効率的ではない。ネットワークとして機能するには標準化と底上げが必要だ。東京大学は他大学に先駆けて01年に臨床試験部を設立した。同時期に、群馬大学に臨床試験部、京都大学には探索医療センターも設置された。ただ、各校が独自で動いてきたため、お互い何をしているか見えなかった。 例えば、かつて「治験の出来高払い制度」が徹底していないという問題があったが、「なぜできないのか」という情報のシェアさえできていなかった。各...  臨床研究の底上げめざす ——先日、国立大学病院臨床研究推進会議が設立後、初の総会を開きました。狙いは何でしょうか。 荒川 第一には、臨床研究がしやすくなるようインフラ整備を進めることだ。国立大病院には、基礎研究からトランスレーショナルリサーチ(TR)、希少疾患治療など先端技術の開発が課せられている。 だが、各施設が足並みを揃えなければ効率的ではない。ネットワークとして機能するには標準化と底上げが必要だ。東京大学は他大学に先駆けて01年に臨床試験部を設立した。同時期に、群馬大学に臨床試験部、京都大学には探索医療センターも設置された。ただ、各校が独自で動いてきたため、お互い何をしているか見えなかった。 例えば、かつて「治験の出来高払い制度」が徹底していないという問題があったが、「なぜできないのか」という情報のシェアさえできていなかった。各校が

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