医薬経済オンライン

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国内各社のがん戦略を見る

最も早く領域参入を決めたエーザイ(前)

第3回

2013年2月1日号

 エーザイの99年のアニュアルレポートには、ボストン研究所は、がん、炎症、免疫、アレルギー疾患と有機化学合成に特化しているとの記述がある。ただし、99年8月に公表されたパイプライン表には、抗がん剤の候補品は見当たらない。だが、翌00年になると、敗血症薬候補とともに新規抗がん剤として微小管集合阻害剤が新たに紹介された。そして、フランチャイズの神経領域と消化器領域に加え、重点領域として初めてがん領域が挙げられたのだ。もちろん、以前から基礎の創薬研究は継続されていたわけだが、事業化という面では、00年がエーザイのがん領域の起点と言えるのではないか。  01年になると新たに細胞周期G1阻害薬「E7070」がパイプラインに登場、5月から欧米での第Ⅱ相が始まったと公表する。翌02年には「エリブリン」とE7070の申請時期を06年と公表、このときが社内で具体的に製品化のコンセ...  エーザイの99年のアニュアルレポートには、ボストン研究所は、がん、炎症、免疫、アレルギー疾患と有機化学合成に特化しているとの記述がある。ただし、99年8月に公表されたパイプライン表には、抗がん剤の候補品は見当たらない。だが、翌00年になると、敗血症薬候補とともに新規抗がん剤として微小管集合阻害剤が新たに紹介された。そして、フランチャイズの神経領域と消化器領域に加え、重点領域として初めてがん領域が挙げられたのだ。もちろん、以前から基礎の創薬研究は継続されていたわけだが、事業化という面では、00年がエーザイのがん領域の起点と言えるのではないか。  01年になると新たに細胞周期G1阻害薬「E7070」がパイプラインに登場、5月から欧米での第Ⅱ相が始まったと公表する。翌02年には「エリブリン」とE7070の申請時期を06年と公表、このときが社内で具体的に製品化のコンセンサ

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