医薬経済オンライン

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「地域包括ケア」の現在地やいかに

切り札の新サービスは不振、“混沌”は是正できるか

2013年2月1日号

 次の巳年=2025年は、団塊の世代がすっぽり後期高齢者(75歳以上)になるランドマーク・イヤーである。そして昨年は、診療報酬・介護報酬同時改定や介護保険制度改正が実施された「新生在宅医療・介護元年」だった。老いて要介護になっても、できる限り住み慣れた地域で生活が続けられるように支援し、医療が必要な状態であっても、入院ではなく、自宅で療養できるように支援する。その「地域包括ケア」の理念を体現する新サービスが昨年、鳴り物入りで創設された。 24時間定期訪問・随時対応サービスである。地域をあたかも病棟や施設内のように見立て、決まった時間に介護職や看護職が訪問し、何かあったときにはナースコールのように随時連絡を受けて対応をとる。厚生労働省は今、療養・介護の「場」を病院や施設から在宅へ移そうと躍起だが、そのための切り札的なメニューである。さぞ一気に全国...  次の巳年=2025年は、団塊の世代がすっぽり後期高齢者(75歳以上)になるランドマーク・イヤーである。そして昨年は、診療報酬・介護報酬同時改定や介護保険制度改正が実施された「新生在宅医療・介護元年」だった。老いて要介護になっても、できる限り住み慣れた地域で生活が続けられるように支援し、医療が必要な状態であっても、入院ではなく、自宅で療養できるように支援する。その「地域包括ケア」の理念を体現する新サービスが昨年、鳴り物入りで創設された。 24時間定期訪問・随時対応サービスである。地域をあたかも病棟や施設内のように見立て、決まった時間に介護職や看護職が訪問し、何かあったときにはナースコールのように随時連絡を受けて対応をとる。厚生労働省は今、療養・介護の「場」を病院や施設から在宅へ移そうと躍起だが、そのための切り札的なメニューである。さぞ一気に全国に広

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