少数派経済観測
円レートが決める株高の限界
第10回
国際エコノミスト 今井澂
2013年2月1日号
円安と株高が続いている。1月最終週の日経平均は11週間の連続高で、これは1971年2月から4月にかけて以来の記録である。 私は方々の新年会に呼ばれたが、どこも雰囲気は明るい。また、親しい外国人投資家も「アベノミクスは本モノで、これでデフレ脱出は堅い」と久しぶりに日本株を買っている。今の東京株式市場の売買の3分の2は外国勢で相場を主導している。 円相場と日経平均の週間の騰落率の相関度は、解散総選挙前は0.2だったが、今や0.8を上回った。 では、円安ドル高はどこまで進むのか。私は「1ドル100円になるまで円安」と見ている。 2つ、その理由を挙げよう。 第1はゴールドマン・サックス・アセットマネジメントのジム・オニール会長。この人は「BRICs」という投資シナリオを創案し定着させたマーケット・ストラテジストのナンバーワンで、とくにヘッジファンドの運用担当者たちか...
円安と株高が続いている。1月最終週の日経平均は11週間の連続高で、これは1971年2月から4月にかけて以来の記録である。 私は方々の新年会に呼ばれたが、どこも雰囲気は明るい。また、親しい外国人投資家も「アベノミクスは本モノで、これでデフレ脱出は堅い」と久しぶりに日本株を買っている。今の東京株式市場の売買の3分の2は外国勢で相場を主導している。 円相場と日経平均の週間の騰落率の相関度は、解散総選挙前は0.2だったが、今や0.8を上回った。 では、円安ドル高はどこまで進むのか。私は「1ドル100円になるまで円安」と見ている。 2つ、その理由を挙げよう。 第1はゴールドマン・サックス・アセットマネジメントのジム・オニール会長。この人は「BRICs」という投資シナリオを創案し定着させたマーケット・ストラテジストのナンバーワンで、とくにヘッジファンドの運用担当者たちから絶
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