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薬剤経済学

有効性比較研究をどう進めるか

第11回 合意形成アプローチによるCER命題の選定

2013年2月1日号

 質の高い体系的レビューが、答えが出ていない重要な臨床的問いを優先して有効性比較研究(CER)を進める提案(前号)は、変化の激しい領域だとタイムラグが難点になる。ラーバー・サリアーニらワシントン大学とフレッド・ハッチンソンがん研究センター(シアトル)の腫瘍ゲノム研究提携CANCERGENは、文献評価、利害関係者と研究者の意見の組み合わせで、柔軟、実践的、タイムリーなCER命題選択の合意形成が可能と説く。「CERの優先順位づけ−CANCERGEN実験」は、優先してCERを進めるゲノム検査法はどれか、5タイプのがんにおける指定プロセスを紹介している(メディカル・ケア2012年5月)。 急展開する領域でも文献検索で関連研究を広く集める作業が前提になるが、ピア・レビュー雑誌報告前、学会発表段階の“グレー研究”も含めるのが最初の特徴で(表B)、...  質の高い体系的レビューが、答えが出ていない重要な臨床的問いを優先して有効性比較研究(CER)を進める提案(前号)は、変化の激しい領域だとタイムラグが難点になる。ラーバー・サリアーニらワシントン大学とフレッド・ハッチンソンがん研究センター(シアトル)の腫瘍ゲノム研究提携CANCERGENは、文献評価、利害関係者と研究者の意見の組み合わせで、柔軟、実践的、タイムリーなCER命題選択の合意形成が可能と説く。「CERの優先順位づけ−CANCERGEN実験」は、優先してCERを進めるゲノム検査法はどれか、5タイプのがんにおける指定プロセスを紹介している(メディカル・ケア2012年5月)。 急展開する領域でも文献検索で関連研究を広く集める作業が前提になるが、ピア・レビュー雑誌報告前、学会発表段階の“グレー研究”も含めるのが最初の特徴で(表B)、承

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