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エパデールスイッチ化にみる関係者の思惑
2013年2月1日号
昨年12月、高脂血症薬「エパデール」のスイッチOTC薬化が厚生労働省の承認を得た。生活習慣病の医薬品ではこれが初のケースだ。これで処方箋なしに、薬局での購入が可能になる。なお、海外ではすでに高脂血症薬のスイッチ例はある。 持田製薬がこの製造承認を取得するにはかなり難航したが、その背景には、日本医師会の強い反対があった。日医は、「高脂血症の人には糖尿病など別の病気が隠れていることがある。逆に軽度なら食事療法や運動療法が望ましい。まず医師の診断を受けるべきだ」と反対していた。長期間の服用が必要になる高脂血症治療は、早期に診断と処方をキチンとした形で医師の指導によって行うべきだと強く主張してきた。また、今回エパデールが通ったからと言って、生活習慣病全般でスイッチ化を了解したわけではないことを強調した。これを受けて、厚労省は生活習慣病分野のスイ...
昨年12月、高脂血症薬「エパデール」のスイッチOTC薬化が厚生労働省の承認を得た。生活習慣病の医薬品ではこれが初のケースだ。これで処方箋なしに、薬局での購入が可能になる。なお、海外ではすでに高脂血症薬のスイッチ例はある。 持田製薬がこの製造承認を取得するにはかなり難航したが、その背景には、日本医師会の強い反対があった。日医は、「高脂血症の人には糖尿病など別の病気が隠れていることがある。逆に軽度なら食事療法や運動療法が望ましい。まず医師の診断を受けるべきだ」と反対していた。長期間の服用が必要になる高脂血症治療は、早期に診断と処方をキチンとした形で医師の指導によって行うべきだと強く主張してきた。また、今回エパデールが通ったからと言って、生活習慣病全般でスイッチ化を了解したわけではないことを強調した。これを受けて、厚労省は生活習慣病分野のスイッチ
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