老医師のつぶやき
医師不足と就職率低下の背景
第10回
吉原忠男(前埼玉県医師会長)
2013年2月1日号
地方の医師不足解消のため、各都道府県は医学生に修学資金を貸与する「地域枠」を設けている。その定員枠に応募する学生の定員割れが、年々増加して12年は22県で増加したという。これは過疎地などで勤務することなどを条件に修学資金を貸与し、条件を満たせば返済免除も認められている。この22県を見ると、すべてが過疎地、あるいは準過疎地を含んでいるか、救急医療体制の不備に悩んでいる自治体ばかりだ。
利用率最下位は鹿児島県で定員43人中利用者は20人(47%)、三重県は145人中利用者76人(52%)、これは枠の設定が多すぎて定員割れが目立っているのだと思う。鹿児島県は定員枠のなかに他県の医学部で学ぶ学生でも利用できるようにしていても、利用率は全国2位の低さだ。3位は鳥取県、和歌山県、5位の埼玉県は、定員65人に対して利用者43人で66%だ(日本経済新聞、12年12月2日付)。
埼...
地方の医師不足解消のため、各都道府県は医学生に修学資金を貸与する「地域枠」を設けている。その定員枠に応募する学生の定員割れが、年々増加して12年は22県で増加したという。これは過疎地などで勤務することなどを条件に修学資金を貸与し、条件を満たせば返済免除も認められている。この22県を見ると、すべてが過疎地、あるいは準過疎地を含んでいるか、救急医療体制の不備に悩んでいる自治体ばかりだ。
利用率最下位は鹿児島県で定員43人中利用者は20人(47%)、三重県は145人中利用者76人(52%)、これは枠の設定が多すぎて定員割れが目立っているのだと思う。鹿児島県は定員枠のなかに他県の医学部で学ぶ学生でも利用できるようにしていても、利用率は全国2位の低さだ。3位は鳥取県、和歌山県、5位の埼玉県は、定員65人に対して利用者43人で66%だ(日本経済新聞、12年12月2日付)。
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