医薬経済オンライン

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生活習慣病新薬が占う「13年」

DPPⅣ阻害剤と抗肥満薬、年内承認を得られるか

2013年1月15日号

 2型糖尿病治療薬「アクトス」の市場独占権喪失を迎え、「業績の底」を迎えるはずだった武田薬品の12年度は、11年にナイコメッドの買収に成功したことで、前期比2.7%の売上高1兆5500億円と増収を確保する見通しだ。第4四半期をまだ残しているが、今期の国内事業をまず振り返ると、相変わらずの手堅さを見せた1年だったと言える。  その前年の11年度は、発売以来40年以上のロングセラーを続けていた消炎酵素製剤「ダーゼン」が、薬効再評価を通じて俄かに持ち上がった有効性に対する疑問符から自主回収に至り、アクトスの売上げも、仏国に端を発する発がんリスク問題の余波から、後発品参入を目前に大きな落ち込みを見せた。  一昨年にはこれらの特殊事情が降って沸いたことを思い起こせば、昨年の国内事業は、薬価改定や後発品使用促進策の浸透に伴う長期収載品の苦戦はあったにしても、比較的穏や...  2型糖尿病治療薬「アクトス」の市場独占権喪失を迎え、「業績の底」を迎えるはずだった武田薬品の12年度は、11年にナイコメッドの買収に成功したことで、前期比2.7%の売上高1兆5500億円と増収を確保する見通しだ。第4四半期をまだ残しているが、今期の国内事業をまず振り返ると、相変わらずの手堅さを見せた1年だったと言える。  その前年の11年度は、発売以来40年以上のロングセラーを続けていた消炎酵素製剤「ダーゼン」が、薬効再評価を通じて俄かに持ち上がった有効性に対する疑問符から自主回収に至り、アクトスの売上げも、仏国に端を発する発がんリスク問題の余波から、後発品参入を目前に大きな落ち込みを見せた。  一昨年にはこれらの特殊事情が降って沸いたことを思い起こせば、昨年の国内事業は、薬価改定や後発品使用促進策の浸透に伴う長期収載品の苦戦はあったにしても、比較的穏やかさ

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