新薬の市場環境を読む
14年度薬価改定「びっくり10大予測」
第36回
バークレイズ証券株式調査部 関篤史
2013年1月15日号
「新薬の市場環境を読む」本連載であるが、これから初夏、さらに秋にかけて議論が本格化するであろう14年4月薬価改定の方向性について考えてみたい。すでに中央社会保険医療協議会薬価専門部会では、侃々諤々の議論の末(やや機能不全な感も否めなかったが)、一定期間を経てもジェネリックへの置き換えが進んでいない長期収載品については特例的な引き下げが行われることになった。 今回、実現可能性は低いものの、14年4月薬価改定においてサプライズとなる「びっくり予測」として、次の10事項を挙げてみた。なお、あくまで実現可能性は低い予測であることをお忘れなく。①長期収載品追加引き下げの廃止 参議院選挙で民主党が躍進する場合には、実現可能性は若干高まるかもしれない。外資系に比べ日本企業は長期収載品比率が高いため、日本企業を応援するという意味では追加引き下げの廃止が実は最も効...
「新薬の市場環境を読む」本連載であるが、これから初夏、さらに秋にかけて議論が本格化するであろう14年4月薬価改定の方向性について考えてみたい。すでに中央社会保険医療協議会薬価専門部会では、侃々諤々の議論の末(やや機能不全な感も否めなかったが)、一定期間を経てもジェネリックへの置き換えが進んでいない長期収載品については特例的な引き下げが行われることになった。 今回、実現可能性は低いものの、14年4月薬価改定においてサプライズとなる「びっくり予測」として、次の10事項を挙げてみた。なお、あくまで実現可能性は低い予測であることをお忘れなく。①長期収載品追加引き下げの廃止 参議院選挙で民主党が躍進する場合には、実現可能性は若干高まるかもしれない。外資系に比べ日本企業は長期収載品比率が高いため、日本企業を応援するという意味では追加引き下げの廃止が実は最も効果
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