医薬経済オンライン

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「医療等ID」は何をもたらすか

医療情報の網羅的な蓄積・共有の必要性と近未来像の憂い

2013年1月15日号

 万物を情報化する試みは、日々変化する我われ一人ひとりの生体情報を捕捉・追跡・分析する社会をも可能とするかもしれない。例えば、チップやセンサーの縫い込まれた服で心拍や血圧を随時測定し、「ハイテク便器」で尿・便の異常に目を光らせ、電動歯ブラシで唾液や息をチェックするような。 増え続ける医療費を抑えるための第一は病気にならない(させない)こと。しかし個々人の自主的な生活習慣改善努力に委ねるという性善説アプローチでは限度がある。背に腹替えられないほど切羽詰まった状況まで追い込まれれば、政府や医療保険が、徹底的に個人の生活習慣を監視して遵守させる(遵守している限りは保険継続)という性悪説アプローチに舵を切ってもおかしくはない。それを可能とする技術があるならば……。 そうした近未来の医療事情をドキュメンタリータッチで描いたTV番組があった(「50年後...  万物を情報化する試みは、日々変化する我われ一人ひとりの生体情報を捕捉・追跡・分析する社会をも可能とするかもしれない。例えば、チップやセンサーの縫い込まれた服で心拍や血圧を随時測定し、「ハイテク便器」で尿・便の異常に目を光らせ、電動歯ブラシで唾液や息をチェックするような。 増え続ける医療費を抑えるための第一は病気にならない(させない)こと。しかし個々人の自主的な生活習慣改善努力に委ねるという性善説アプローチでは限度がある。背に腹替えられないほど切羽詰まった状況まで追い込まれれば、政府や医療保険が、徹底的に個人の生活習慣を監視して遵守させる(遵守している限りは保険継続)という性悪説アプローチに舵を切ってもおかしくはない。それを可能とする技術があるならば……。 そうした近未来の医療事情をドキュメンタリータッチで描いたTV番組があった(「50年後の未

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