医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

違法な販促の問題がもたらす影響

第70回

医薬評論家 五條正也

2013年1月15日号

 大手としては12年の最後となる12月19日、ファイザーが米国のプライマリーケア担当MR3000人のうち、20%に相当する約600人を削減することが報じられた。「リピトール」の特許切れ(11年11月30日)から1年余り経ち、将来的に必要となる数を最終的に決定した形だ。また、ファイザーはリピトールを創製した米コネチカット州グロトンのR&D施設を大幅に縮小し1100人を削減したときから、退職金も減らしている。以前は給料12週分+勤務した年数×3週分だったが、それが給料8週分+勤務年数×2週分となった。例えば、10年勤続の場合、年俸の42週分から28週分へ3分の2に減らされている。超大型品の売上高が激減し、粗利益率が減少することも考慮したとはいえ、ほかの大手製薬企業のレイオフも米国では同じ傾向だろう。  12年は特許が切れた大型製品の売上高が米国だけで350億ドルを超えるとされ、人員削減...  大手としては12年の最後となる12月19日、ファイザーが米国のプライマリーケア担当MR3000人のうち、20%に相当する約600人を削減することが報じられた。「リピトール」の特許切れ(11年11月30日)から1年余り経ち、将来的に必要となる数を最終的に決定した形だ。また、ファイザーはリピトールを創製した米コネチカット州グロトンのR&D施設を大幅に縮小し1100人を削減したときから、退職金も減らしている。以前は給料12週分+勤務した年数×3週分だったが、それが給料8週分+勤務年数×2週分となった。例えば、10年勤続の場合、年俸の42週分から28週分へ3分の2に減らされている。超大型品の売上高が激減し、粗利益率が減少することも考慮したとはいえ、ほかの大手製薬企業のレイオフも米国では同じ傾向だろう。  12年は特許が切れた大型製品の売上高が米国だけで350億ドルを超えるとされ、人員削減も相

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