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薬剤経済学

有効性比較研究をどう進めるか

第10回 根拠のギャップを埋めるCER課題の選定

2013年1月15日号

 CER(有効性比較研究)課題の優先順位づけは、疾患・状態領域の選定とともに、ひとつの治療法を磨く際にも使われる。チャンジン・リ(ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生校)らは、原発性開放隅角緑内障(POAG)の管理を例に、「臨床ガイドラインと体系的レビューによって根拠のギャップを確認し、優先すべき研究を決める」方法が、効果的に「CERが必要とされるもの」を示すと説いている(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン3月6日)。 特定の診療領域の臨床ガイドラインから、医師がよく出会う問題を「指針が示されるべき問い」として抽出、網羅的に検索した体系的レビューの回答をチェックする。明快な結論があれば新たなCERは不要だが、該当する分析がない、曖昧、矛盾する場合にCERの優先実施が推奨されるというアイデアだ。 臨床的な問いは、臨床医(と患者ほか)の意見...  CER(有効性比較研究)課題の優先順位づけは、疾患・状態領域の選定とともに、ひとつの治療法を磨く際にも使われる。チャンジン・リ(ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生校)らは、原発性開放隅角緑内障(POAG)の管理を例に、「臨床ガイドラインと体系的レビューによって根拠のギャップを確認し、優先すべき研究を決める」方法が、効果的に「CERが必要とされるもの」を示すと説いている(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン3月6日)。 特定の診療領域の臨床ガイドラインから、医師がよく出会う問題を「指針が示されるべき問い」として抽出、網羅的に検索した体系的レビューの回答をチェックする。明快な結論があれば新たなCERは不要だが、該当する分析がない、曖昧、矛盾する場合にCERの優先実施が推奨されるというアイデアだ。 臨床的な問いは、臨床医(と患者ほか)の意見に基

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