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麻しん排除の徹底を

近藤正觀

2013年1月15日号

 厚生労働省健康局結核感染症課は12年12月14日、「麻しんに関する特定感染症予防指針の一部改正について」の通知を発出した。極めて強い感染力を持つ麻しん(はしか)は、01年に国内で約28万人の発症という事態となり、日本は麻しん感染大国となった。この状態からの脱却をめざした厚労省の麻しん対策は08年に麻しん排除に向けた指針が策定され、MMRワクチンの定期接種対象者を拡大するなどして、発生報告推計は08年の1万1013件あったものが11年には442件と大幅に縮小した。 だが、12年には麻しんを排除するとした計画は実現してはいない。今回の通知は改めて15年までに麻しん排除を達成し、世界保健機関(WHO)による麻しん排除の認定を受け、その後も排除の状態を維持することを目標にしている。 日本の麻しん感染による死亡例は、91年までは毎年40例前後あったが、00年には20例程度まで半減...  厚生労働省健康局結核感染症課は12年12月14日、「麻しんに関する特定感染症予防指針の一部改正について」の通知を発出した。極めて強い感染力を持つ麻しん(はしか)は、01年に国内で約28万人の発症という事態となり、日本は麻しん感染大国となった。この状態からの脱却をめざした厚労省の麻しん対策は08年に麻しん排除に向けた指針が策定され、MMRワクチンの定期接種対象者を拡大するなどして、発生報告推計は08年の1万1013件あったものが11年には442件と大幅に縮小した。 だが、12年には麻しんを排除するとした計画は実現してはいない。今回の通知は改めて15年までに麻しん排除を達成し、世界保健機関(WHO)による麻しん排除の認定を受け、その後も排除の状態を維持することを目標にしている。 日本の麻しん感染による死亡例は、91年までは毎年40例前後あったが、00年には20例程度まで半減し、

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