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OBSERVER

三好昌武 IMSジャパン取締役バイスプレジデント

2013年1月1日号

 再算定から長期収載品切り込みに ——12年の医薬産業を振り返って。 三好 薬価改定は、12年度は10年度とかなり違っていた。まず市場拡大再算定の範囲が大幅に広がった。一方で長期収載品の追加引き下げは▲2・2%から▲0・86%に縮小。また新薬創出加算の加算額全体は恐らく縮小した。製薬業界念願の新薬創出加算制度の恒久化に当たって、相当考えないといけない問題は再算定だ。再算定はその対象品目がいくら新薬創出加算の対象品目であっても、「召し上げ除外」される。再算定から得られた調達財源の額と長期収載品の追加引き下げから得られた額の逆転現象があった。 再算定による調達財源が10年度の210億円に対し、12年度は775億円に増えている。一方、長期収載品の追加引き下げによる調達財源は550億円から250億円に減った。薬価改定の本質を考えると、医療保険財政の健全性の担保と同時に、医...  再算定から長期収載品切り込みに ——12年の医薬産業を振り返って。 三好 薬価改定は、12年度は10年度とかなり違っていた。まず市場拡大再算定の範囲が大幅に広がった。一方で長期収載品の追加引き下げは▲2・2%から▲0・86%に縮小。また新薬創出加算の加算額全体は恐らく縮小した。製薬業界念願の新薬創出加算制度の恒久化に当たって、相当考えないといけない問題は再算定だ。再算定はその対象品目がいくら新薬創出加算の対象品目であっても、「召し上げ除外」される。再算定から得られた調達財源の額と長期収載品の追加引き下げから得られた額の逆転現象があった。 再算定による調達財源が10年度の210億円に対し、12年度は775億円に増えている。一方、長期収載品の追加引き下げによる調達財源は550億円から250億円に減った。薬価改定の本質を考えると、医療保険財政の健全性の担保と同時に、医薬

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