意識させられる「特許切れ第2波」
医薬品業界新年展望(前編)
クレディスイス証券調査本部株式調査部ディレクター 酒井文義
2013年1月1日号
12月16日の衆議院選挙で自民党が圧勝し、安倍晋三政権が発足した。前の安倍政権時代に医薬品業界は知的集約産業の「1丁目1番地」として持ち上げられ、官民対話と呼ばれた新たな取り組みが始まった。その後の政権崩壊で尻すぼみに終わったが、新政権でも医薬品業界の位置付けは低くはないだろう。
ちなみに安倍首相は潰瘍性大腸炎による健康問題で政権をいったん手放したが、治療薬アサコールによって寛解、政権復帰を果たしたわけである。医薬品の価値については身を持って実感されたはずだ。とはいえ、現実問題として医療費の高騰や財源問題により「ない袖は振れない」ことも事実である。従って、目先の14年度の診療報酬・薬価改定は従来通りの手法が踏襲される可能性が高い。そのなかで注目されるのは新薬創出加算の恒久化と長期収載品の薬価引下げ新ルールの検討だろう。DPP4阻害薬の市場拡大...
12月16日の衆議院選挙で自民党が圧勝し、安倍晋三政権が発足した。前の安倍政権時代に医薬品業界は知的集約産業の「1丁目1番地」として持ち上げられ、官民対話と呼ばれた新たな取り組みが始まった。その後の政権崩壊で尻すぼみに終わったが、新政権でも医薬品業界の位置付けは低くはないだろう。
ちなみに安倍首相は潰瘍性大腸炎による健康問題で政権をいったん手放したが、治療薬アサコールによって寛解、政権復帰を果たしたわけである。医薬品の価値については身を持って実感されたはずだ。とはいえ、現実問題として医療費の高騰や財源問題により「ない袖は振れない」ことも事実である。従って、目先の14年度の診療報酬・薬価改定は従来通りの手法が踏襲される可能性が高い。そのなかで注目されるのは新薬創出加算の恒久化と長期収載品の薬価引下げ新ルールの検討だろう。DPP4阻害薬の市場拡大再
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録