医薬経済オンライン

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長期収載品「新論争」の幕開け

「中間まとめ」で〝篩〟にかかる追加引き下げターゲット

(株)薬新 井高恭彦

2013年1月1日号

 13年は次の薬価制度改革が本格化する。言うまでもなく最大の焦点は、いわゆる長期収載品(後発品がある先発品)の薬価の追加引き下げである。ところが昨年12月、中央社会保険医療協議会が「中間まとめ」という形で、すでに一定の方向性を打ち出している。だから今後の議論は、これ以上に膨らむことはない。中医協でしっかり議論し、ルールさえ決めてしまえば、もう年末の予算編成ギリギリになって財務省がいきなり切り込んで来ることもないだろう。そう考えると「中間まとめ」は、財務省主導の「長期収載品叩き」を封じる「防波堤」とも言える。  とはいえ、「中間まとめ」は追加引き下げを前提にしているから、これまでずっと反発してきた製薬業界の代表に、公的な場で感想を求めれば「忸怩たる思いがある」(日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会・加茂谷佳明委員長、12年12月7日、記者会見)と応...  13年は次の薬価制度改革が本格化する。言うまでもなく最大の焦点は、いわゆる長期収載品(後発品がある先発品)の薬価の追加引き下げである。ところが昨年12月、中央社会保険医療協議会が「中間まとめ」という形で、すでに一定の方向性を打ち出している。だから今後の議論は、これ以上に膨らむことはない。中医協でしっかり議論し、ルールさえ決めてしまえば、もう年末の予算編成ギリギリになって財務省がいきなり切り込んで来ることもないだろう。そう考えると「中間まとめ」は、財務省主導の「長期収載品叩き」を封じる「防波堤」とも言える。  とはいえ、「中間まとめ」は追加引き下げを前提にしているから、これまでずっと反発してきた製薬業界の代表に、公的な場で感想を求めれば「忸怩たる思いがある」(日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会・加茂谷佳明委員長、12年12月7日、記者会見)と応え

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