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目利き力が評価されるアステラス

第2回

2013年1月1日号

 アステラス製薬は、06年に発表した長期経営計画「VISION2015」で、アンメットメディカルニーズが大きく、高い専門性が必要とされる複数の領域カテゴリーで、グローバルに高付加価値の製品を提供すると謳った。競争優位を構築、カテゴリーでのリーダーとしての存在を確立するものだ。その4年後の10年5月発表の新中期経営計画では、泌尿器、移植に次ぐ目標に「がん」を掲げた。  旧山之内製薬は泌尿器領域を得意とし、がん領域では相乗効果が期待できる前立腺がん治療薬の開発に力を入れてきた。その戦略は合併会社でも継続され、06年1月にはスイス・フェリングから前立腺がん治療薬「ゴナックス皮下注」(酢酸デガレリクス)の日本での独占的開発・販売権を取得している。  また、同社のがん領域の戦略で注視すべきところは、逸早く抗体医薬作製に関する一連の技術を整備、強化したことだ。07...  アステラス製薬は、06年に発表した長期経営計画「VISION2015」で、アンメットメディカルニーズが大きく、高い専門性が必要とされる複数の領域カテゴリーで、グローバルに高付加価値の製品を提供すると謳った。競争優位を構築、カテゴリーでのリーダーとしての存在を確立するものだ。その4年後の10年5月発表の新中期経営計画では、泌尿器、移植に次ぐ目標に「がん」を掲げた。  旧山之内製薬は泌尿器領域を得意とし、がん領域では相乗効果が期待できる前立腺がん治療薬の開発に力を入れてきた。その戦略は合併会社でも継続され、06年1月にはスイス・フェリングから前立腺がん治療薬「ゴナックス皮下注」(酢酸デガレリクス)の日本での独占的開発・販売権を取得している。  また、同社のがん領域の戦略で注視すべきところは、逸早く抗体医薬作製に関する一連の技術を整備、強化したことだ。07年3

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