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医薬経済気象台

新政権の経済対策に注目

2013年1月1日号

 師走の衆議院選挙は自民党の圧勝、民主党の惨敗と、3年半前の民主党圧勝、自民党惨敗から大きく振れた。振れ幅が大きいのは小選挙区制の特質とされているが、民主党政権の実績に対する厳しい国民の評価が振れ幅を大きくした。第3極も期待した議席を獲得できなかった。選挙目的の離合集散に厳しい目が注がれたためだ。自民党が圧勝したからといって、自民党の政党支持率が盛り返しているわけでないことは、総得票数が前回選挙を下回ったことに明らかだ。今回の圧勝は第3極の乱立によって票が分散した結果に過ぎない。新政権はこの点を謙虚に受け止めなければならない。  新政権に国民が委ねたことは、何よりも景気を回復軌道に乗せることだ。雇用や所得に対する不安は根強い。各種の世論調査でトップを占めた政策テーマが、消費税でも原発でもなく景気だったことに示されている。この不安解消に向けて...  師走の衆議院選挙は自民党の圧勝、民主党の惨敗と、3年半前の民主党圧勝、自民党惨敗から大きく振れた。振れ幅が大きいのは小選挙区制の特質とされているが、民主党政権の実績に対する厳しい国民の評価が振れ幅を大きくした。第3極も期待した議席を獲得できなかった。選挙目的の離合集散に厳しい目が注がれたためだ。自民党が圧勝したからといって、自民党の政党支持率が盛り返しているわけでないことは、総得票数が前回選挙を下回ったことに明らかだ。今回の圧勝は第3極の乱立によって票が分散した結果に過ぎない。新政権はこの点を謙虚に受け止めなければならない。  新政権に国民が委ねたことは、何よりも景気を回復軌道に乗せることだ。雇用や所得に対する不安は根強い。各種の世論調査でトップを占めた政策テーマが、消費税でも原発でもなく景気だったことに示されている。この不安解消に向けて政

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