医薬経済オンライン

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経営学から見た医薬品

MBAコースで教える新しい薬利学

第3回

日本経済大学大学院教授 赤瀬朋秀

2013年1月1日号

 薬価差益を最大化するためには購入した医薬品が速やかに使用されいかに早く保険請求できるかがカギになる。従って、院内での医薬品使用のフローを可能な限り正確に把握し、購入数や在庫量を最小化するための技術が必要だ。すなわち、医師の処方から薬剤師の調剤および調製、病棟などへの払い出し、看護師による投与に至る一連のフローのなかで、どの時点で余剰在庫が出るかチェックし、永続的にモニタリングし、在庫を最小化させる仕組みが必要になる。 ここで重要なのは、医師の処方に関する意思決定に少しずつ変化が見えてきたという点である。“医師の処方は絶対であって口を挟むこと罷りならん”といった風潮が以前は確かに存在したが、最近は薬剤師の意見に耳を傾ける医師が増えてきた。薬剤師から有効性や安全性に関する正しいエビデンスが提供されれば、それが医薬品選定の根拠にも...  薬価差益を最大化するためには購入した医薬品が速やかに使用されいかに早く保険請求できるかがカギになる。従って、院内での医薬品使用のフローを可能な限り正確に把握し、購入数や在庫量を最小化するための技術が必要だ。すなわち、医師の処方から薬剤師の調剤および調製、病棟などへの払い出し、看護師による投与に至る一連のフローのなかで、どの時点で余剰在庫が出るかチェックし、永続的にモニタリングし、在庫を最小化させる仕組みが必要になる。 ここで重要なのは、医師の処方に関する意思決定に少しずつ変化が見えてきたという点である。“医師の処方は絶対であって口を挟むこと罷りならん”といった風潮が以前は確かに存在したが、最近は薬剤師の意見に耳を傾ける医師が増えてきた。薬剤師から有効性や安全性に関する正しいエビデンスが提供されれば、それが医薬品選定の根拠にもなり

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