医薬経済オンライン

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市場は花盛り、ARB配合剤のその先

新薬開発は頭打ち、「個の医療」の時代は来るか

2012年12月15日号

 高血圧治療のニーズは満たされたのか。  こう問えば恐らく導かれる答えは「ノー」である。高血圧が続けば虚血性心疾患や脳卒中のリスクが上がる。そしてこの2つの疾患を合わせた死亡者数は、依然として死因第1位のがんを上回るのだ。  では、既存の降圧剤にそのニーズを充足することができるのか。そう尋ねた場合、返ってくる答えはいくつか考えられるだろう。  7番目の成分となるアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)「アジルバ」(一般名=アジルサルタン、武田薬品)が発売に漕ぎ着け、ARBとカルシウム拮抗剤(CCB)の組み合わせも、5番手の「アイミクス」(イルベサルタン/アムロジピン、大日本住友製薬)が市場に出た12年、日本の降圧剤の市場は端境期を迎えたと言える。  6月にはファースト・イン・クラスの「ニューロタン」(ロサルタン、MSD)に後発品が登場した。医療用医...  高血圧治療のニーズは満たされたのか。  こう問えば恐らく導かれる答えは「ノー」である。高血圧が続けば虚血性心疾患や脳卒中のリスクが上がる。そしてこの2つの疾患を合わせた死亡者数は、依然として死因第1位のがんを上回るのだ。  では、既存の降圧剤にそのニーズを充足することができるのか。そう尋ねた場合、返ってくる答えはいくつか考えられるだろう。  7番目の成分となるアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)「アジルバ」(一般名=アジルサルタン、武田薬品)が発売に漕ぎ着け、ARBとカルシウム拮抗剤(CCB)の組み合わせも、5番手の「アイミクス」(イルベサルタン/アムロジピン、大日本住友製薬)が市場に出た12年、日本の降圧剤の市場は端境期を迎えたと言える。  6月にはファースト・イン・クラスの「ニューロタン」(ロサルタン、MSD)に後発品が登場した。医療用医薬

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