医薬経済オンライン

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敗訴で上がる「課税」のハードル

消費税問題、財務省の論理と政治リスク

2012年12月15日号

「原告らの請求をいずれも棄却する」。栂村明剛裁判長の声が響く。11月27日午後、全国の医療関係者が注目する裁判の判決が神戸地裁で言い渡された。兵庫県民間病院協会に所属する4医療法人が、医療機関の消費税負担を巡り、国を訴えていたのだ。結果は原告の4医療法人の全面敗訴だった。  中央では敗訴をどう受け止めたのか。四病院団体協議会の関係者は憤りを隠さない。 「やっぱり負けた。日本医師会とも組んで非課税を課税にと運動しているときに、これまでの政府対応を是認する判決が出てしまった。だから我われは、判決より前に提訴を取り下げるべきと忠告していたのに……」  原告の1法人である特定医療法人中央会・尼崎中央病院の吉田静雄理事長は、この裁判を戦ってきた中心人物だ。大阪大学医学部では、後に日本医師会長を務めた植松治雄氏と同期。80歳を超えても、衰えぬバイタリティーで全国... 「原告らの請求をいずれも棄却する」。栂村明剛裁判長の声が響く。11月27日午後、全国の医療関係者が注目する裁判の判決が神戸地裁で言い渡された。兵庫県民間病院協会に所属する4医療法人が、医療機関の消費税負担を巡り、国を訴えていたのだ。結果は原告の4医療法人の全面敗訴だった。  中央では敗訴をどう受け止めたのか。四病院団体協議会の関係者は憤りを隠さない。 「やっぱり負けた。日本医師会とも組んで非課税を課税にと運動しているときに、これまでの政府対応を是認する判決が出てしまった。だから我われは、判決より前に提訴を取り下げるべきと忠告していたのに……」  原告の1法人である特定医療法人中央会・尼崎中央病院の吉田静雄理事長は、この裁判を戦ってきた中心人物だ。大阪大学医学部では、後に日本医師会長を務めた植松治雄氏と同期。80歳を超えても、衰えぬバイタリティーで全国の

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