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審査建言

薬事規制に開発促進的な要素を加えるには

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2012年12月15日号

 輸入超過の主なものは医薬品ではないか、イノベーションを活かして日本発の医薬品などを育てるにはどうしたらいいのかという議論が政府を中心に活発に行われている。その議論のなかには必ずしも正確ではないものもあるようだが、関係者が医薬品産業などを何とか日本の産業として育てたいという熱意は伝わってくる。  日本には医薬品開発のもととなるシーズがあるにもかかわらず製品化には至らず、先端技術を応用した医薬品や医療機器の製品化は欧米に逃げてしまう。欧米で先に承認され、安全性が確認されてから大きく遅れて日本に持ち込まれる。このままでは日本の医薬品や医療機器産業が消滅してしまう。こうした悲鳴が関係者から上がって久しいが、基本的にはこの10年間ほとんど改善されていない。  再生医療などに代表される先端的な医療技術開発力は高い。また経済産業省や厚生労働省、文部科学...  輸入超過の主なものは医薬品ではないか、イノベーションを活かして日本発の医薬品などを育てるにはどうしたらいいのかという議論が政府を中心に活発に行われている。その議論のなかには必ずしも正確ではないものもあるようだが、関係者が医薬品産業などを何とか日本の産業として育てたいという熱意は伝わってくる。  日本には医薬品開発のもととなるシーズがあるにもかかわらず製品化には至らず、先端技術を応用した医薬品や医療機器の製品化は欧米に逃げてしまう。欧米で先に承認され、安全性が確認されてから大きく遅れて日本に持ち込まれる。このままでは日本の医薬品や医療機器産業が消滅してしまう。こうした悲鳴が関係者から上がって久しいが、基本的にはこの10年間ほとんど改善されていない。  再生医療などに代表される先端的な医療技術開発力は高い。また経済産業省や厚生労働省、文部科学省

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