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話題の焦点

「長期・適度の飲酒に朗報」

2012年12月1日号

 「酒は百薬の長」という言葉は、愛飲家にとって実にありがたい味方だが、この信頼性を高めるデータが、最近期せずして男女版2篇発表された。 ひとつはハーバード大学・内科学教室から。「男性の心筋梗塞に対して、節度ある飲酒が非飲酒者と比べ、明らかに有益だった」という。最長20年間もの長期追跡調査報告である。 もうひとつは、ストックホルムのカロリンスカ研究所・栄養疫学教室から。「女性では適度な飲酒習慣が、関節リウマチの発症リスクを低下させ、非飲酒者のほぼ半分になる」と発表。スウェーデン人女性約3万名、10年間追跡が背景にある。 長期にわたる適度な飲酒は、慢性疾患に対して保護的に作用する、というこれまでの評価を一層強固にした、とも述べている。 なお、念のため、あえて書くが、「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」ということわざがある。薬効ありといえども、有...  「酒は百薬の長」という言葉は、愛飲家にとって実にありがたい味方だが、この信頼性を高めるデータが、最近期せずして男女版2篇発表された。 ひとつはハーバード大学・内科学教室から。「男性の心筋梗塞に対して、節度ある飲酒が非飲酒者と比べ、明らかに有益だった」という。最長20年間もの長期追跡調査報告である。 もうひとつは、ストックホルムのカロリンスカ研究所・栄養疫学教室から。「女性では適度な飲酒習慣が、関節リウマチの発症リスクを低下させ、非飲酒者のほぼ半分になる」と発表。スウェーデン人女性約3万名、10年間追跡が背景にある。 長期にわたる適度な飲酒は、慢性疾患に対して保護的に作用する、というこれまでの評価を一層強固にした、とも述べている。 なお、念のため、あえて書くが、「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」ということわざがある。薬効ありといえども、有効域

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