医薬経済オンライン

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丹羽氏「崖っぷち」の最終決戦

ドン復権に水差す“裏切り”の連鎖

2012年12月1日号

 5月14日、都内のホテルで開かれた日本保険薬局協会の懇親パーティで、民主党の仙谷由人副代表が挨拶に立った。与党の有力政治家だけあって、へつらう関係者に囲まれながら、そそくさと会場を後にする。仙谷氏が帰るのを見計らってなのか、厚生労働省の幹部が「懐かしい顔」に擦り寄る姿があった。自民党「厚労族のドン」と呼ばれた丹羽雄哉元衆院議員だ。 解散・総選挙の足音が聞こえ始めた今春あたりから、丹羽氏がこうした業界関連の会合に再び顔を見せるようになった。そして、厚労省幹部も、かつて蜜月を築いていた丹羽氏の元に足繁く通い、厚労行政の最新情報を“ご説明”する機会を設けてきた。 丹羽氏は79年に衆院初当選。以来、10回連続当選。宮澤、小渕、森内閣で計3度の厚相を経験。06年には党3役ポストの総務会長を務めた。しかし、09年の衆院選で落選し、「浪人中」の身だ。...  5月14日、都内のホテルで開かれた日本保険薬局協会の懇親パーティで、民主党の仙谷由人副代表が挨拶に立った。与党の有力政治家だけあって、へつらう関係者に囲まれながら、そそくさと会場を後にする。仙谷氏が帰るのを見計らってなのか、厚生労働省の幹部が「懐かしい顔」に擦り寄る姿があった。自民党「厚労族のドン」と呼ばれた丹羽雄哉元衆院議員だ。 解散・総選挙の足音が聞こえ始めた今春あたりから、丹羽氏がこうした業界関連の会合に再び顔を見せるようになった。そして、厚労省幹部も、かつて蜜月を築いていた丹羽氏の元に足繁く通い、厚労行政の最新情報を“ご説明”する機会を設けてきた。 丹羽氏は79年に衆院初当選。以来、10回連続当選。宮澤、小渕、森内閣で計3度の厚相を経験。06年には党3役ポストの総務会長を務めた。しかし、09年の衆院選で落選し、「浪人中」の身だ。 医

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