新薬の市場環境を読む
リウマチ薬の転機となった「ゼルジャンズ」
第33回
バークレイズ証券株式調査部 関篤史
2012年12月1日号
ファイザーの「ゼルジャンズ」(一般名トファシチニブ)がPDUFAアクション日(承認審査完了目標日)や米国リウマチ学会前に承認され、11月6日の株式市場取引後、ファイザーはメディアと電話会議を開催した。 メトトレキサートで十分に奏効しないか忠容されない中程度〜重度関節リウマチ患者の治療を適応とした経口JAK阻害剤ゼルジャンズの米FDA(食品医薬品局)承認について議論した。ファイザーを皮切りにイーライリリー、ガラパゴス、ヤンセン/アステラス製薬などがJAK阻害剤を開発している。 承認された適応は我われの予想を上回っていた。ゼルジャンズはメトトレキサートによる治療で奏効しなかった患者に使用可能となる。我われは従来、TNF(腫瘍壊死因子)やほかの生物学的DMARD(抗リウマチ薬)で難治性の活発性関節リウマチの適応を予想していた。 ロシュの「アクテ...
ファイザーの「ゼルジャンズ」(一般名トファシチニブ)がPDUFAアクション日(承認審査完了目標日)や米国リウマチ学会前に承認され、11月6日の株式市場取引後、ファイザーはメディアと電話会議を開催した。 メトトレキサートで十分に奏効しないか忠容されない中程度〜重度関節リウマチ患者の治療を適応とした経口JAK阻害剤ゼルジャンズの米FDA(食品医薬品局)承認について議論した。ファイザーを皮切りにイーライリリー、ガラパゴス、ヤンセン/アステラス製薬などがJAK阻害剤を開発している。 承認された適応は我われの予想を上回っていた。ゼルジャンズはメトトレキサートによる治療で奏効しなかった患者に使用可能となる。我われは従来、TNF(腫瘍壊死因子)やほかの生物学的DMARD(抗リウマチ薬)で難治性の活発性関節リウマチの適応を予想していた。 ロシュの「アクテム
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