医薬経済オンライン

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新ARB「アジルバ」を徹底検証

〝タケダイズムの結晶〟の実像に迫る

(株)薬新 井高恭彦

2012年12月1日号

 「今さらARB?これだけ製品があるのに、まだ新薬の開発余地があったのか」。今年5月末、武田薬品が7番目のARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)「アジルバ」を発売するという一報に接したときの偽らざる第一印象だ。 周知の通り、武田はARBのオリジネーター。しかも自社品ブロプレスが国内市場で燦然と輝くトップ製品に成長している。そこに重ねての新製品の投入だ。四半期ごとの決算発表で開発の進捗状況は逐一把握できたはずだが、アジルバはノーマーク。市場投入の意義や製品特性について発売されるまで、まったく把握していなかった。もちろん筆者の怠慢でしかないのだが、取材者としては新規作用機序が続々と登場するがんや糖尿病領域のほうが心躍る。だから興味の矛先は自ずと、そちらに向いてしまう。すでに新製品が出尽くし、配合剤の開発競争に移った観がある高血圧治療薬。しか...  「今さらARB?これだけ製品があるのに、まだ新薬の開発余地があったのか」。今年5月末、武田薬品が7番目のARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)「アジルバ」を発売するという一報に接したときの偽らざる第一印象だ。 周知の通り、武田はARBのオリジネーター。しかも自社品ブロプレスが国内市場で燦然と輝くトップ製品に成長している。そこに重ねての新製品の投入だ。四半期ごとの決算発表で開発の進捗状況は逐一把握できたはずだが、アジルバはノーマーク。市場投入の意義や製品特性について発売されるまで、まったく把握していなかった。もちろん筆者の怠慢でしかないのだが、取材者としては新規作用機序が続々と登場するがんや糖尿病領域のほうが心躍る。だから興味の矛先は自ずと、そちらに向いてしまう。すでに新製品が出尽くし、配合剤の開発競争に移った観がある高血圧治療薬。しかも先

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