医薬経済オンライン

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少数派経済観測

日本経済は復活できる

第8回

国際エコノミスト 今井澂

2012年12月1日号

 常識で考えたら、この見出しは「そんなバカな」と笑われそうだ。中国市場での日本叩き、米国の財政の崖、EUの依然続くソブリン危機と、いいことがないからだ。 しかし私は、条件付きだが次の政権がうまく立ち回れば、現在の景気後退は短期かつ軽微で済み、立ち直りは早いと考える。理由は簡単。米国発シェールガス革命だ。 現在の日本の先行き不透明感は、貿易収支の大赤字によるものだ。12年4〜9月は3兆2300億円に上り、79年以来過去最大の赤字。これは同期間に24.5%も急増したLNG(液化天然ガス)の輸入額3兆260億円とほぼ見合う。 しかも、輸入価格がメチャクチャ高い。最近月のLNG輸入価格は、100万BTU(英国熱量単位)あたりで中国が12ドル、欧州が10ドルに対し、日本は18ドル。この高い買い物は、日本の原発がストップし、LNG輸入で代替せざるを得なくなったからである。 L...  常識で考えたら、この見出しは「そんなバカな」と笑われそうだ。中国市場での日本叩き、米国の財政の崖、EUの依然続くソブリン危機と、いいことがないからだ。 しかし私は、条件付きだが次の政権がうまく立ち回れば、現在の景気後退は短期かつ軽微で済み、立ち直りは早いと考える。理由は簡単。米国発シェールガス革命だ。 現在の日本の先行き不透明感は、貿易収支の大赤字によるものだ。12年4〜9月は3兆2300億円に上り、79年以来過去最大の赤字。これは同期間に24.5%も急増したLNG(液化天然ガス)の輸入額3兆260億円とほぼ見合う。 しかも、輸入価格がメチャクチャ高い。最近月のLNG輸入価格は、100万BTU(英国熱量単位)あたりで中国が12ドル、欧州が10ドルに対し、日本は18ドル。この高い買い物は、日本の原発がストップし、LNG輸入で代替せざるを得なくなったからである。 LNG

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