医薬経済オンライン

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患者会

NPO法人 PAHの会

2012年12月1日号

ドラッグラグはまだ残る村上紀子代表 進行性の希少難病で、発症後半年から数年の間に多くの患者が亡くなってしまう「肺動脈性肺高血圧症」(PAH)。その患者会代表を務める村上紀子氏は、国が未承認薬問題の解決に取り組み始めたのちも、PAH治療薬を巡る状況に変化がないことを訴え続けている。10年に厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で、同会が要望した海外の使用実績がある2剤が認められ、製薬会社が開発に乗り出したが、現在まで国内承認はおろか、申請にすら至っていないという。村上氏の心境を聞いた。 ——PAHの新薬が承認されないとは、どういう状況なのですか。 村上 以前からPAHの治療薬としてはグラクソスミスクラインの「フローラン」がありますが、1剤しかなく、米国の10倍にもなる薬価が高止まりして患者の負担が大きい問題がありました。治... ドラッグラグはまだ残る村上紀子代表 進行性の希少難病で、発症後半年から数年の間に多くの患者が亡くなってしまう「肺動脈性肺高血圧症」(PAH)。その患者会代表を務める村上紀子氏は、国が未承認薬問題の解決に取り組み始めたのちも、PAH治療薬を巡る状況に変化がないことを訴え続けている。10年に厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で、同会が要望した海外の使用実績がある2剤が認められ、製薬会社が開発に乗り出したが、現在まで国内承認はおろか、申請にすら至っていないという。村上氏の心境を聞いた。 ——PAHの新薬が承認されないとは、どういう状況なのですか。 村上 以前からPAHの治療薬としてはグラクソスミスクラインの「フローラン」がありますが、1剤しかなく、米国の10倍にもなる薬価が高止まりして患者の負担が大きい問題がありました。治療の

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